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help リーダーに追加 RSS バナナはおいしいだけではなくて

<<   作成日時 : 2008/07/07 02:30   >>

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 このところ忙しさに感けて大好きな映画から遠ざかっていたので、劇場でもTVでもDVDでも良いので週に1本はちゃんとした映画を観ることを自分に課した。何もかも忘れて集中できる2時間はリフレッシュにもなるし、考え方の参考にもなるから、このノルマは果たすようにしていた。先週この流れで、洋画でも難しめの仏映画のDVDを観た。恋愛映画だったが、カメラの前に紳士が座り、延々理想の女性像と恋愛論について語り続ける。いつこの解説のような話が終わり本編が始まるのかワクワクしていた。1時間が経過し、やがて2時間が過ぎ、本編など入ることなく終了してしまった。マイナーなお笑い芸人の「ふとっちょ☆カウボーイ」だってしょうもない「パンパーン」と訳の解らない約5分間の三文芝居の後に30秒のメタボリックダイアリーを展開するのに、この映画はそれ以下でシュール過ぎた。

 そして今度は有意義な映画鑑賞の時間を過ごすべく、今回はものすごくマイナーだが、発展途上国の本当の開発についてちゃんと考えることができるある映画を観ることになった。
 学生の頃、アジアやアフリカの発展途上国の経済開発について研究していた。当時、日本からの政府開発援助ODAの額は世界一となり、発展途上国に資金を提供していた。しかし、これにはからくりがあり、発展途上国のために病院を建てようとしても、建設会社から医療機器会社をはじめそれに関わる全ての会社は、その国の企業ではなく日本の企業であった。つまり、ODAとして提供された資金は全て日本へ還流してくる。更に、病院も立てられれば最後、医薬品の供給もなければメンテナンスもなくやがて無用の長物と化す。本来援助というものは、その国の人々にインパクトを与えるような地域経済を刺激し、雇用を促進し、経済的なゆとりも生み出し、最終的には経済の自立発展へつながるひとつのシステムのサイクルを作り出すようなものであるべきだと思う。しかし、大半は一発の投げっぱなし援助で、発展途上国は先進国からの上手くはない援助に頼らざるを得なくなり、「援助づけ」という従属の関係が出来上がってしまう。

 この映画は、カリブ海に位置するハイチという経済的に政治的にも不安定な国の日本国大使館員の奮闘の話で、この国の国民は貧困ゆえに識字率も低く、大半が字が書けない。それは、教育の充実の妨げ、さらには経済発展を遂げない理由にもなっていた。そこで、日本の紙すきの技術を応用し、ハイチにはいくらでも大量にあるバナナの木を使って紙を作り出すまでのある小学校での取組の話である。紙を自ら作り、国内で大量に作られるようになれば、子どもたちは自由にこの紙を使って自由に勉強することができるようになる。これは識字率の上昇や教育水準も上昇につながり、技術定着も容易になり、「援助づけ」からの脱却が可能となると思われる。つまり、バナナの木で紙を作ることが一つインパクトとなり、自立発展へとつながる経済システムの構築を予想させるこの映画に本物の援助の形を見た気がした。
 その映画の名は「ミラクルバナナ」詳しくは以下の公式サイトを参照してください。
 http://www.miracle-banana.com/main.html
 
 
 この映画で、心に響いたダイアローグ。

「日本の交通事故の死者は1万人、自殺者は3万人位」
「自殺なんてこの国(ハイチ)ではほとんどないよ。日本は何でもある豊かな国なのになぜ?」

「この国の母親のこどもたちへの愛情は底知れない。とにかく愛情深い。だからこどもたちの表情が明るいと思うんです」

「バナナは多年草で、木ではない」
「森林伐採の原因は貧困。木を切って燃料にする」

「この国では風邪をこじらしただけで死ぬことも珍しくはない」

「生きることは食べること」

「サチコは日本人だからマイアミへ来られた。ハイチにいたら多分助からなかった」


 この映画の音楽を自分が好きな角松敏生さんが担当しているということと、緒形拳さん演じる役が岐阜県美濃市の和紙職人さんで、しっかりロケも行なわれており、自分の生まれ故郷の美しい風景がしっかり盛り込まれていたことも、うれしい発見であった。

 環境破壊や温暖化の生々しい現実をぶつけて、半ば強制的に考えさせようとするドキュメンタリー的な映画ではなく、しっかりとしたストーリーの中で、援助をする援助を受けるとかではなく、どちらが上でどちらが下ということでもなく、同じ人類として共に一生懸命生きようとするだけのことと自然に思える映画だった。機会があれば、小中学校のこどもさんたちと一緒に観てもらいたいと思う作品であった。

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コメント(24件)

内 容 ニックネーム/日時
お金を与えるだけが援助ではなくて
ちゃんとその国の人たちが自立出来る道を
作るのが本当の援助ですよね。
最近結構目にする「フェアトレード」とかも
その一環ですね。
この映画ぜひ子供と一緒に見てみたいです。
倫音
2008/07/07 06:25
おはようございます!素敵な映画をご覧になったんですね。私も興味が湧きました。機会があれば見てみたいです(○^▽^○)
ただ援助するだけなら、額は小さくても誰にでもできることだと思います。それがその人たちにとって本当に価値のある援助であることが大切だと思いました。バナナはそういう意味では素晴しい植物(食べ物)なんですね。
そうそう〜私は時々手芸やさんに行っていろいろ見て歩きますが、バナナの皮で造った糸もあるんですよ。(*´▽`*)
ちょっとかわいいオバン
2008/07/07 10:27
おはようございます。
バナナの木から紙を作るのは愛知万博で初めて知りました。実際に体験もできるようになっていたんですが、あの人出で残念ながらできませんでした。その時の資料はあるのでまた見直したいと思います。
岐阜の「和紙の里」は何度か遊びに行きました。紙すきなどできるんですよね。
静かでいいところです。
かっか
2008/07/07 10:53
こんにちは♪
今 サミットで「地球環境」について話し合われていますが、果たしていい案が出るのかしら・・と思います。

バナナが木でなはなく 葉がまきついて
茎のようになっているというのを
最近知りました・・・ ^-^;

一つしかない地球です。
将来のことをきちんと考えないと
いけませんね。
みるきぃ
2008/07/07 11:01
バナナは木ではなく、草だったのですね・・
一つ知識が増えました。それと、紙も作ることができるのですね。
知らなかった・・・

何不自由なく暮らせる日本に生まれ育っている私たちは、こういう国もあるのだと、考えなくてはいけませんね・・・

かな母
2008/07/07 11:25
ベトナムも援助をして貰って居ますが何に使われているのか?良く解りませんよね。形に残った物で有ればね。バナナは実もしかり茎なども色々と使われますよね。食べられる事は皆様も解らないと思いますね。
アオザイ
2008/07/07 12:36
うちの母は、食べ残すと、必ず言います。
「バングラデッシュの子を見てみぃ!
食べられんと、骨と皮になってるねんで!」

親が子に教えるのでしょう、食べものを
粗末にするなと。。
今の世、身をもって、それを感じることなど
ありませんから、、、、

バナナは、元は、種だらけで食べられるもの
ではなかってそうで、種無しというのは、
突然変異でできたらしく、種がないから
株分けでしか、増やせないと聞いた事が
あります。
大好きなバナナが、役立つことは素晴らしい!
ほりべー婦人
2008/07/07 14:15
素敵な話ですね
こうゆうのを本当の文化交流ってゆうんでしょうね
日本からは紙すきの「技術」を
ハイチからは「日本人が忘れかけてる生きる育てるということ」
もっともっと平和的に交流できる国がどんどん増えてくれたらいいな

日本人が豊かな生活をしてる間に
遊びたい盛りの子供たちが暗くなるまで働いている国があるって現実
美味しいチョコ
安い缶コーヒー
ダイエットや健康のために
流行りすたる
いろんな物が、誰が作り
どこから流れて
誰が豊かになっているのか
詳しく知ることができる
そんなシステムがあればいいな〜って思います


にゃにゃ
2008/07/07 21:04
吉さん、こんばんは!
DVD週1宣言ですね♪でも、おもしろいですね・・延々と理想の女性像と恋愛論について語り続けるDVDなんてあるのですね〜。。(^▽^)ケラケラ・・
投げっぱなし援助っていうのですね。。
発展途上の国の過ごし方や生活スタイルまでも体験や学習した上での援助や、先を見据えたまさに自分の国のことように考えた援助でないといけないですね。それを実行したことでうまく循環向上していけること・・・それが一番なのだろうと思うけど、現実は安易な考えで口先だけの援助や、援助しました印のための援助になってしまいがちなのかな?バナナで紙になるなんてすごいですね(^−^)バナナの香り付かな・・?・・・だったら、子供達も大喜びだろうにな〜♪
ちゅーちゃん
2008/07/07 23:38
倫音さんへ
 いつもコメントありがとうございます。
 発展途上国は一次産品つまりカカオやバナナなどの原料になる農産物を作るところが多く、現実問題としてはその収穫が天候に左右され、またその価格も不安定でさらには投機マネーの流入で更に不安定なものになっています。そこで「公正取引・フェアトレード」のルールを適用して仲買の法外な利益の上乗せなどを排除して、適正な価格で取引する動きですが、関税などを利用して、有効的に働いて欲しいと思います。この映画は、大概大手レンタル屋さんには置いてあると思うので夏休みにでも観てくださいね。

2008/07/08 01:32
ちょっとかわいいオバンさんへ
 いつもコメントありがとうございます。
 国境なき医師団で活躍された日本のドクターが、「援助をするにしても、その国の人々が自分たち自身で自分たち自身を援助できるところまで支援をしなければならない」と仰ってみえます。利権や政治政策に左右される援助なんて意味がなく、従属の構図を作るだけだと思います。自分たちは出来るところから何でもいいから始めることが大切ですね。

2008/07/08 01:39
かっかさんへ
 いつもコメントありがとうございます。
 バナナで紙を作ることを考え出したのは確か名古屋市立大の先生だったと記憶しています。だから愛知万博でも取り上げられたのですね。
 「和紙の里」のあの辺りが自分の故郷ともいえる場所です。子供の頃、あの川で泳ぎあの山を駆けまわってました。

2008/07/08 01:44
みるきぃさんへ
 コメントありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
 洞爺湖サミットが開催されていますが、残念ながらよその先進国の注目は低いようです。環境保護は大切な命題ですが、原油の高騰に対し手を先に打たなければ、環境破壊が進んでしまうような気がします。このサミットで、良い方向へ変われる指針が示されることを期待しています。

2008/07/08 01:48
かな母さんへ
 いつもコメントありがとうございます。
 日本は物質的に豊かになった分、無くしてしまった物も多いようです。人の優しさ、思いやりは、殺伐とした世の中の所為で消えていく。自分が子供の頃の人情にあふれていた時代が懐かしいです。

2008/07/08 01:52
難しいことはわかんないけど・・・・
@バナナは栄養があって繊維質もあり美味しいよね〜
A日本は何でも揃っているから、そこから貧しい国を見ると、可哀想とか気の毒だとか思うけど、そこに住んでいる人は、その生活を普通と思ってると思うので本当の幸せはそこにあるのかも!
B日本人は生きる為にはリッチ(これって死語?)になることだと思ってるかも
C自殺はぜったいにしちゃいけないこと!
D吉っちさんの画像にはいつもダンボがいるんだろう????
まゆまゆ
2008/07/08 01:53
アオザイさんへ
 いつもコメントありがとうございます。
 バナナを育てている国の人々は本当にそれの有効利用を知っていて大切に利用していますよね。便利さゆえに、いまさら面倒なことは使用とはせず、どんどん無駄なことばかりしている日本は悲しいです。自分も気づくことから始めようと思っています。

2008/07/08 01:58
ほりべー婦人さんへ
 いつもコメントありがとうございます。
 途上国の子達が食べられないのだからしっかり食べなさいというお言葉は正しいと思います。戦後に日本も同じような体験をしましたし、いつそうなるかも解りませんから。物や食べ物を無駄にしないことは、大切なことだと思います。その心がけが、途上国を救っていくのだと思います。
 

2008/07/08 08:21
にゃにゃさんへ
 いつもコメントありがとうございます。
 そうですね、日本が失くしてしまったものをハイチは持っていて、ハイチが持っていないものを日本は持っている。それを上手に交換していくという思いでいれば、どちらが上でどちらが下だなんてことはないと思うのです。
 仰るとおり、食べられないこどもたちがいる中でダイエットなどが流行る日本ってどうかなと思いますね。何かがおかしいと思います。

2008/07/08 08:28
ちゅーちゃんさんへ
 いつもコメントありがとうございます。
 人道的な立場での援助とよく言われますが、無償で行なわれる援助は本当に少ないと思います。援助には先進国の「助けてやるんだから言うことをきいてね」という思いや政策、政治的背景が必ず含まれます。今のサミットを見ていれば解りますよね。ひも付き援助ではなくアンタイドな援助の拡大が必要かと思います。地球の主役は先進国だけではないと思うのですが。

2008/07/08 08:35
まゆまゆさんへ
 いつもコメントありがとうございます、
@ バナナは美味しいし大好きです。栄養価も 高いし、何よりも良く育つので南の途上国で は良く作られていますね。
A 途上国の人の方がより人間らしく、心の底 から笑い、心の底から悲しみ、心の底から人 を愛して、より人間らしく生きていると思い ます。
B 全くその通りで、豊かさの本質を見失い違 うことだと思っていますよね。本当の豊かさ は遠いところではなく、すぐ近くにあり難し いものではないのに。
C 象が好きだからというのがありますが、このダンボは家に3匹いて、ダン吉、ダンぞう、ダン太郎の三兄弟です。自分の部屋にはダン吉がいて、自分のブログでの名前もここからとって吉(きち)だし、一応大きさの比較対象のために写真には入れてあります。

2008/07/08 08:46
今晩は、
日本の政治家は、援助してやっているんだと言う気持が強いから心が篭っていないんですよ、先年国連の理事国の選挙の時、アフリカ諸国を当てにして居ましたが、見事に外れました金だけ出して後始末をしないから援助になっていません、出したお金がどの様に働きどの様な結果を齎したか検証すべきですよ、そして正しい援助を行って頂きたいですね、官僚に任せている限りよい政治は行えません、或る日本の植物学者が砂漠は小さくする事が出来るとコメントしてましたが、コメントだけでは砂漠はなくなりません、是非実行して頂きたいです、鳥取の砂丘の砂は可なり利用されているようです。

アンクルトム
2008/07/09 00:48
アンクルトムさんへ
 いつもコメントありがとうございます・
 仰るとおりです。日本の援助は金を出すだけ、決して人は出さない。その金は日本国民の税金ですよね。もっと有効に利用して頂きたいものです。先進国の援助に物を言わせて、途上国に言うことを聞けよみたいにせまるやり方はどうかなと思います。結局その途上国のためにもなりませんから、再度援助のあり方を考えるべきです。国の利権や政治的背景など一切抜きにして。

2008/07/09 10:38
「ミラクルバナナ」は、
角松さんが音楽と言う事は
知っていましたが、
内容までは知りませんでした。
今度見てみたいと思っています。
ahiru_kun
2008/07/09 18:14
ahiru kunさんへ
 いつもコメントありがとうございます。
 角松敏生さんの音楽はとても効果的でした。彼が長万部太郎として組んでいたアガルタのサウンドを彷彿とさせるくらい、民族音楽のようで素敵でした。エンディングにはちゃんと美しい自身のバラードも入れてて、本当に素敵に仕上がっています。是非ご覧ください。

2008/07/10 01:37

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